落雷発生のプロセス
落雷は地域によって発生する要因が異なりますが、夏だけではなく、特に日本海側では冬にも多くの落雷が発生します。
また、「高いところに落ちる」や「一方的に落ちる」と言った従来からよく聞かれる認識は間違いで、落雷は主に以下のプロセスによって発生しています。
- 先行放電(雷雲から発生)
- お迎え放電(避雷針から発生)
- 放電路の形成
- 大電流が流れる(落雷発生)
雷雲から地面に向かって「先行放電」が始まり、その後地面からも雷雲の下部に向かって放電しやすい経路を求めて小規模な放電が始まります。これを「お迎え放電」と呼び、さらに「放電路」が形成せれたのち、上からの放電と下からの放電がつながることで、大きな放電が加わり落雷発生となります。

PDCEによる落雷保護
避雷エリアをグラウンド上に設置し、部活動時の落雷対策が可能に
PDCEの雷を落とさないメカニズムを利用して、校舎への落雷対策はもちろん、複数の生徒が一度に避難可能な避雷エリアを構築することで、急な雷発生時にスムーズな誘導と避難が可能になります。

主なPDEC避雷球ラインナップ
品 名 | PDCE-Magnum | PDCE-2020 | PDCE-Junior | PDCE-Baby |
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種 類 | ![]() |
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落雷保護 エリア |
広範囲 高低差×5倍 最大半径100m ※建築基準適用外のとき |
広範囲 高低差×5倍 最大半径100m ※建築基準適用外のとき |
垂直軸より最大60度 | 垂直軸より最大60度 |
主な構成 材質 |
【電極】 ステンレス (SUS316) 【絶縁物】 FRP 【カバー】 シリコンゴム |
【電極】 ステンレス (SUS304) 【絶縁物】 FRP 【カバー】 シリコンゴム |
【電極】 ステンレス (SUS304) 【絶縁物】 FRP 【カバー】 シリコンゴム |
【電極】 ステンレス (SUS304) 【絶縁物】 ポリカーボネート 【カバー】 ポリカーボネート |
寸法重量 | Φ240×405 約9kg |
Φ230×390 約7.8kg |
Φ200×330 約5kg |
Φ120×235 約1.9kg |
設計寿命 | 30年 | 10年 | 10年 | 10年 |
破損補償 | 10年間補償 | |||
設置場所 | 設置場所は屋外構造物最高部とします。(被保護物よりも2m以上) | |||
定格使用 温度の範囲 |
定格使用温度 -40°C ~ 50°C | |||
保管温度 の範囲 |
保管温度 -40°C ~ 50°C |
■品質保証期間と保証内容
本製品の保証期間は納入日から10年とし、この間に発生した不具合の原因が明らかに製造元の責任と判断された場合は、その現品の代替品を無償対処するものとします。
保護範囲・使用上の留意点
保護範囲について

■建築基準法の適用が無い場合
20mの高さでの保護範囲 半径100m
適応製品:PDCE-Magnum、PDCE-2020、PDCE-Magnum Marine
■建築基準法が適用される場合
20mの高さでの保護範囲 通常避雷針の保護角度と同じ
適応製品:PDCE-Junior、PDCE-Baby、PDCE-Junior Marine
避雷設備の目的

雷撃を受けた時に安全に雷電流を大地に拡散する
上部電極、下部電極のどちらに雷撃を受けても雷電流を大地に流します、材質とその厚さも、基準の最小断面積を遥かに越える、より厚い素材で作られています。
使用上の留意点
なるべく落雷を招かない事を目指していますが、近年増加している非常に強力な落雷では被雷することもあります。落雷を受けた場合には、通常の避雷針と同じく、雷電流を大地に拡散します。
また、PDCEによって直撃雷を防ぐことが出来た場合でも、誘導された電圧が電線に乗って建物内に侵入し、機器等を破損させる場合があります。避雷針の設置目的や場所に応じて、サージプロテクターなどの保護装置と合わせての取り付けをお勧め致します。
03-6871-8885
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